2025年 年頭所感

2024年は米国株式の上昇に主導される形で、自らの投資戦略に冷静に従った投資家が報われる投資環境となりました。AIが生産性向上を推し進めるという楽観的な見方が変わることはありませんでした。一方、債券市場では、経済指標の動向に左右される形で利下げ期待が変化したことに伴い、ボラティリティが高い状況が続きました。

この先、トランプ氏の大統領選勝利が世界にもたらす影響がより明らかになっていくでしょう。重要な注目点として、米国産業を保護するための関税や、どのような減税や規制緩和が実施され、経済の先行きを形作っていくのかが挙げられます。

欧州は困難に直面しているものの、ウクライナが平和を取り戻すことへの期待感や欧州中央銀行の景気支援的な姿勢により、見通しが改善する可能性も想定されます。全体として、高水準のボラティリティが予想されるものの、ロベコは2025年について楽観的な見通しを持っています。

2024年、ロベコの事業活動は堅調に推移しました。運用資産総額は11月までに2,140億ユーロに達し、18%を超える成長を遂げました。主な実績は以下のとおりです：

• 世界的なネットゼロ目標達成を支援することを目指す、一連のトランジション（移行）投資戦略を運用開始。

• 経験豊富なポートフォリオ・マネジャーを採用し新興国債券チームを拡充。

• ロベコ初の統合年次報告書を発行。財務上および非財務上の進捗状況と、ステークホルダーのための価値創造をどのように実現しているかを紹介しています。

• ミューチュアル・ファンドや個別運用口座を補完するように設計されたアクティブETFを欧州で上場。
  

2024年、ロベコは95周年を迎えました。数十年にわたるリサーチ、革新、実績の証と言えましょう。2025年を見据え、ロベコは引き続き、革新、成長、最善のお客様サービス提供に注力してまいります。AIや次世代クオンツなどの先進分野への投資を継続し、お客様からの進化する投資ニーズに応える最先端ソリューションをお届けする所存です。

サステナビリティを考慮する投資アプローチが世界的に多様化し続けるなか、ロベコは、自信をもってあらゆるお客様のアプローチを支援いたします。例えば、お客様個別のサステナブル投資ソリューションのご相談や、ESG統合を通じての全般的な投資リターン目標の達成を支援することです。ロベコでは、新興国市場、クレジット、クオンツ、テーマ型投資、サステナブル投資といったロベコの強みを活かして、お客様の目標達成を支援すべく引き続き全力で取り組んでまいります。

本年も変わらぬご支援とご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。本年が皆様にとって希望に満ち、ともに大きな飛躍を成し遂げることのできる実りの一年となりますことを祈念いたします。

ロベコ　最高経営責任者　
Karin van Baardwijk