
サステナブル投資
道のり
投資家は富とウェルビーイング創出のため、リターンとサステナビリティの双方を追求
私たちは近年、投資リターンの実現だけでなく、投資が社会に与える影響を重視する方向性へと進んでいます。ロベコは数十年にわたってサステナブル投資(SI)の最前線に立ち、その進展を主導する強い決意をもって臨んできました。長年にわたって、お客様が富とウェルビーイング(幸福、健康)を生み出すのに最適なサステナブル投資を行うことを支援するため、スキルとツールの開発を進めてきました。
著しい発展を遂げたサステナブル投資
18世紀に慎ましやかに始まったサステナブル投資は、足下では数兆ドル規模の市場に発展しています。投資の傍流から主流へと発展する過程で、サステナブル投資のツールや手法の数は、劇的に増加しています。資産運用業界が2050年までの排出量ネットゼロという目標に取り組むなかで、基礎的なエクスクルージョン(投資除外)からより先進的な気候ソリューションに至るまで、サステナブル投資の裾野は広がり、検討すべき選択肢が数多く存在しています。
サステナブル投資: 検討すべき選択肢
サステナブル投資の5つのステップ
多くの選択肢の中から、サステナビリティにおける自身の優先事項に合致する投資ソリューションを見極めるためには、自らの目標と信念を明確にすることが重要になります。以下の5つのステップが参考になるでしょう。


運用戦略の選定
サステナビリティ目標に合致したサステナブル投資戦略を選定しましょう。例えばエクスクルージョン(除外)は、唯一の手法として導入することも、より多様なアプローチの構成要素として取り入れることもできます。ESG統合なら、さらに意義のあるアプローチが可能です。投資を通じて明確にプラスのインパクトを実現したい場合、あるいはエネルギー移行への投資など特定の目標を強く意識している場合には、インパクト投資が最適と言えるでしょう。ほとんどの投資家は、必要に応じて追加する形で、複数の戦略を組み合わせています。

議決権行使とエンゲージメントの実行
企業行動に影響を与えるために、株主や債券保有者としての権利を確実に行使しましょう。具体的には、株主総会における議決権行使やエンゲージメントの活用が挙げられます。十分な陣容がないのであれば、アウトソースすることも可能です。アクティブオーナーシップ活動は、より大きな課題に対して、株主が協働で変化を生じさせようとする場合に、特に大きな効果を発揮します。

選定とモニタリング
大方の資産運用会社はサステナブル投資を提供していますが、その実態を的確に理解しましょう。サステナビリティは組織や業務全体に確実に組み込まれているでしょうか。それとも特定の運用戦略にのみ統合されているでしょうか。国連責任投資原則(UNPRI)の評価水準はどうでしょうか。サステナブル・ファイナンス開示規則(SFDR)に基づく分類 とその要件はどう定義されているでしょうか。また、モニタリングも重要です。気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)など、普及している基準が利用されているかどうか確認しましょう。
全てを疑うことが進化への道
サステナブル投資は白黒の区別が明確なものではなく、アノマリーや矛盾も含めて濃淡が存在します。規制は強化され、必要なデータは増え続け、信頼性も高まりつつあります。ロベコはサステナブル投資の最前線に立って、その長所と短所を認識しています。リサーチ主導で、有力な団体・機関や大学と緊密に連携し、何事にも疑問を投げかけながら前進していく姿勢が、ロベコのDNAに根付いています。知っていることと知らないことを率直に示し、透明性を確保することが、進化への唯一の道なのです。

ジレンマ3:社会か環境か-全体は部分の総和より大きいか?

ジレンマ4:化学業界におけるダブルマテリアリティの評価

ジレンマ5:短期的な圧力を長期的な原動力で乗り切る

ジレンマ6:サステナブル投資を定義するのはプロセスか成果か?

ジレンマ7:「木を見て森を見ず」にならないために

ジレンマ8:持続可能な開発に対して楽観的か、悲観的か、あるいは現実的か?

ジレンマ9:「サステナブル投資バッジ」は重要か?

ジレンマ10:ESGを追求すべきか否か?立証責任はますます重く

ジレンマ1:サステナビリティへの移行-「行程」か「到着」か?
