サステナブル投資
影響力
責任を果たす
資産運用会社が影響力を行使するには、責任も伴います。ロベコでは、この責任を非常に真剣に受け止めています。投資先企業のアクティブオーナーという立場を活用することで、運用実績と社会の双方に貢献することができると考えています。
理解したうえで行動する
投資プロセスにおいては、リサーチ主導で、より豊富な情報を反映した投資判断を確実に行うよう努めています。できるだけ優れた長期的リターンをお客様に提供するため、リサーチに基づくクオリティ重視のプロセスを採用しています。
確信をもって実践する
ESG要因の統合により、より豊富な情報を適切に反映した投資判断が可能になると考えています。エンゲージメントと議決権行使を通じて、影響力とスチュワードシップ責任を積極的に行使することは、ロベコのサステナブル投資のアプローチにおいて不可欠な要素となっています。
数字で見る影響力行使状況
出所: ロベコ、スチュワードシップ・レポート2023年版
*下記のエンゲージメント対象資産総額・議決権行使対象資産総額は、ロベコの株式、クレジットのポートフォリオをベースに、エンゲージメントもしくは議決権行使を行っている資産残高を示しています。ロベコは、他の資産運用会社がポートフォリオを運用する顧客に対し、エンゲージメントあるいは議決権行使のみの提供も行っています(オーバーレイ・サービス)。2023年には11の顧客にオーバーレイ・サービスを提供しており、その資産総額は約3,000億ユーロに達しています。
エンゲージメント対象資産総額*
議決権行使対象資産総額*
議決権を行使した株主総会件数
成功裏に終了したエンゲージメントの割合
会社提案に反対票を投じた株主総会の割合
議決権を行使した議案件数
ツールを使いこなす
エクスクルージョン(投資除外)により特定の企業や国への投資を回避する方法は、投資資金を利用して影響力を行使するための最もよく知られた手法と考えられます。企業の製品や行動に賛同しなければ、資金を提供しなければいいのです。しかしながら、エクスクルージョンには限界があります。自らが投資を見送っても、他者が投資すれば、除外という判断のインパクトはほとんどなくなります。また、除外したいと考えても、現在の経済環境においてはどうしても回避できない製品や企業も存在します。
このため、投資先企業がより良い方向に変化するように、投資先企業とのエンゲージメントに最も力を注いでいます。ロベコはこの手法を通じて、長年にわたり企業にサステナビリティ特性の改善を促してきた実績を有します。また、株主総会 で諸問題について議決権を行使し、好ましくない議案に反対票を投じることで影響力を行使することも可能です。
ロベコのエンゲージメント専門チームは年間約200社の企業と活発に対話を持ち、企業行動に影響を与えています。また、約7,000件の株主総会において議決権を行使しており、対象企業の方針に影響をもたらすことも珍しくありません。
影響力を行使する分野
企業に影響を与え、より良い世界の構築へと導けるところに、サステナブル投資の意義が存在します。株主や債券保有者としての立場を利用すれば、よりサステナブルな方法で行動するよう企業(または政府)に圧力をかけることが可能です。また、持続可能な開発に整合した企業やテーマに投資しつつ、有害な企業を避けるという形で、資金を直接的に活かすことも可能です。エンゲージメント・プログラムにおいては、毎年、新しいテーマを設定しています。 最新のテーマは以下のとおりです。
2050年までの排出量ネットゼロ実現
水の消費と廃棄物の管理に関する議論
多様性(ダイバーシティ)と一体性(インクルージョン)の推進
企業の生物多様性への依存と影響に関する対応
これまで影響力行使の対象となった分野
コラボレーションが重要
影響力を行使するためのツールは、志を共にする投資家と協働で用いることで、インパクトが倍増します。金融市場のサステナビリティ向上に向けたコミットメントの一環として、ロベコは国連責任投資原則(PRI)、気候変動に関する機関投資家グループ(IIGCC)、Climate Action 100+をはじめとする多様な機関と協働しています。これらの重要な世界的プラットフォームに積極的に貢献することで、世界的な投資アジェンダ形成を後押しすることができます。メンバーシップの一覧(英文)は以下リンクからご覧いただけます。
ロベコは数多くの行動規範や原則に準拠しています。PRIと国連グローバル・コンパクト(UNGC)の署名機関であり、国際コーポレート・ガバナンス・ネットワーク(ICGN)に参加しています。また、オランダSDG投資アジェンダや、各国・地域のイニシアティブにも署名しています。
サステナビリティ・ネットワーク
ロベコ、シェアアクション責任投資レポートで第1位を獲得
ロベコは、シェアアクション責任投資ベンチマーク・レポートにおいて再び第1位を獲得しました。調査対象となったグローバルな資産運用会社77社の中で、AA評価を獲得したのはロベコ1社のみであり、またロベコが第1位となるのは前回調査に続き2回連続のことです。シェアアクションは、2007年から資産運用会社やアセットオーナーに関する調査を行っています。当活動の主な目的は、最大手の機関投資家や資産運用会社について、各社の責任投資分野における有効性を確認するための貴重な公開情報を、幅広いステークホルダーに提供することです。