グリーンボンドとは、気候や環境に関連するプロジェクトのための資金調達に紐付けされた債券を意味します。2015年から2022年にかけて発行額が1兆米ドルを超え、大きな人気を集めていますが、「グリーンボンド」という用語は法律で規定されたものではありません。このため当戦略では、真のグリーンボンドを選択するためロベコ独自のフレームワークを活用します。
ロベコのアプローチ
グリーンボンド戦略は、グリーンボンド市場への分散されたエクスポージャーを追求するアクティブ運用戦略です。ブルームバーグMSCIグリーンボンド・インデックスを長期的に上回る収益をあげながら、環境にプラスのインパクトをもたらすことを目標とします。政府、政府系機関、一般企業が発行するグリーンボンドへの投資を通じて、金利リスクとクレジット・リスクの両方をアクティブに運用します。
以下の3つのリターンの源泉から、超過収益を目指します。
債券アセットアロケーション
グローバル金利
クレジットの選択
マクロ・ポートフォリオとクレジット・ポートフォリオの双方を含む、ロベコのほとんどの債券戦略において、グリーンボンド投資は今や不可欠なものとなりました。グリーンボンドへの投資総額は35億ユーロを上回り(2021年12月時点)、さらに増加する見通しです。
グリーンボンドのフレームワーク
真の意味で「グリーン」な債券を選択するために、独自の5段階債券選択フレームワークを活用することによって、グリーンボンドとしての適格性を見極めるとともに、サステナブルファイナンス関連の最新規制との整合性を確保します。真のインパクトをもたらし、国際的に認められた原則に準拠したグリーンボンドだけが、投資対象となります。
このフレームワークは、以下の5つの基準をベースとします。
運用チーム
当戦略は、ロベコの債券チームに所属する2名のリード・ポートフォリオ・マネジャーが運用しています。債券チームは、クレジット、グローバル金利、ユーロ・ソブリン、マルチアセット、デリバティブなどの分野におけるスペシャリストを含む、50名以上のプロフェッショナル(平均実務経験は17年)から構成されています。また、地政学や政策の動向、主要中央銀行の金融政策をフォローするマクロ・ストラテジストも所属しています。企業クレジットに配分する際には、経験豊富なポートフォリオ・マネジャー、専門のアナリスト、グリーンボンド・スペシャリストを含む、ロベコのグローバル・クレジット専門家の知見を活用しています。債券チームでは2013年からグリーンボンド投資に取り組んでいます。
戦略のサブ分類
グリーンボンドは債券市場でも急速に成長している分野であり、現在の投資ユニバースには、分散の効いたグリーンボンド・ポートフォリオを運用するのに十分な多様性と流動性があります。
サステナビリティ
当戦略はサステナブル投資を目指すものです。サステナブル投資を目標に掲げつつ、エネルギー、モビリティ、SDGs、気候変動などのテーマに焦点を当てています。また、より厳格な投資除外リストを適用します。EUサステナブルファイナンス開示規則(SFDR)の第9条ファンドに分類されています。
特性
サステナビリティのインパクト
社会と環境に好影響をもたらすことを目指す投資です。
逆張り型
市場のセンチメントや群集心理に影響されることなく、リサーチ、確信度、長期的視点に基づいて意思決定します。
安定性
運用チームは長年にわたる経験と低水準の離職率を誇ります。