人間の脳は、トレンドの指数関数的な成長とその長期的な影響を大幅に過小評価しがちですが、実際はそうした絶え間ない変化によって社会経済的な環境が形成されていきます。
消費者の嗜好、技術革新、政府の規制などの構造的変化の恩恵を受けている企業は、高い競争優位性を有しています。
このような高リターンの産業へのエクスポージャーを最大化することで、長期的な構造的勝ち組となる可能性が高い企業を見極め、投資することができます。
ロベコのアプローチ
テーマ型運用チームは、4段階プロセスを通じてポートフォリオに最適な銘柄を選択します:
長期的なテーマとトレンド
複数のトレンドを捉えながら適切なテーマを見極めることで、適切な分散とドローダウン(損失)の最小化を図ります。
アイデア創出
ファンダメンタルズ情報に基づき、これらのトレンドから恩恵を享受する企業を見極めます。
投資先候補の特定
クオリティが高くトレンド分野に特化した、経済的利益を伸ばしている企業を、最終的な投資先候補として選定します。
ポートフォリオの構築
確信度の高い企業に絞り込んだポートフォリオを構築します。
運用チーム
ロベコは四半世紀近くにわたりテーマ型投資の最前線に立ち、水面下で形成されるトレンドや、それがビジネスや社会を再編する力強い可能性を持つことを、早くから認識してきました。
テーマ型投資戦略を初めて設定したのは1998年にさかのぼります。それ以来、ロベコ社内の運用チーム間の効果的な連携を通じて、さまざまな最先端のテーマ型投資戦略を開発してきました。
テーマ型株式とサステナビリティ・リサーチにおける幅広く深い業界知識、技術的専門性、投資経験を駆使して、チームはロベコのテーマ型株式ポートフォリオが優れたリターンを創出し、サステナビリティ目標に適合するよう最適化します。
Ralf Oberbannscheidt
Global Head of Thematic Investing
“
ロベコは、非効率性を解決する企業への投資を通じて、世界を形成するメガトレンドがもたらす付加価値を効果的に収益化することを目指します。
戦略のサブ分類
サステナビリティ
テーマ型投資戦略は、投資除外、ESG統合、議決権行使、エンゲージメントを通じて、投資プロセスにサステナビリティを統合しています。
エクスクルージョン(除外)
テーマ型投資戦略は、ロベコの除外方針に従い、国際規範に違反する発行体や事業活動が社会的に有害とみなされた発行体には投資しません。一部の運用戦略では、ロベコが独自に開発したSDG評価フレームワークを使用することでより強化した投資除外を行い、SDGsにマイナスの影響を与える企業を回避します。
ESG統合
ロベコは、ESG要因を体系的に投資活動に統合し、より豊富な情報を的確に反映した投資判断を行います。ロベコのESG統合アプローチは、3段階アプローチを基盤とします。まず、企業の業績に財務上重要となるESG要因を特定します。次に、ビジネスモデルがこれらの要因にどのようなエクスポージャーを持つか分析します。最後に、ESG分析の影響をバリュエーション評価に統合します。
運用戦略の一部は、サステナビリティを目的とし、 テーマへの適合性が高い企業に投資することで、サステナビリティ目標の達成に積極的に貢献する設計となっています。
議決権行使とエンゲージメント
ロベコは積極的な株主として権利を行使することを目指し、 世界中で開催される年次総会で、お客様に代わって議決権を行使します。また、ESG課題や事業戦略について、企業との建設的な対話を通じたエンゲージメントを行います。これにより、企業にリスク削減や投資リターン向上への取り組みを促すことができます。
テーマ型戦略は全て、EUサステナブルファイナンス開示規則(SFDR)の第8条または第9条に分類されています。
特性
挑戦者と創造的破壊者
イノベーションによって抜本的な変革を起こす企業に着目します。
ハイ・コンビクション
確信度が最も高い銘柄を反映した集中投資型ポートフォリオです。
リサーチ主導
テーマへの本質的な理解が、設定時よりDNAに刻み込まれています。
トレンド・エクスポージャー
過小評価されている長期的な社会経済的変化を捉えます。